4/12、大阪心斎橋にある発達障害アートカフェバー「金輝」で開催された、発達女子会に参加してきました!!

http://as.sumomo.ne.jp/kinki/

前夜、お風呂に入ってスマホゲーをやっていたら集中しすぎて2時間ぐらい経っていて……(身体めっちゃ冷えた)
寝るのが遅かったせいで、寝坊し時間ギリギリ……
家を出た後でスマホを忘れて取りに戻る……
というADHDフルコースに見舞われ、14時スタートなのに5分遅刻

いかにもハッタツらしい完璧な幕開け。ワクワクが止まりません。

 

 

 

金輝さんはカウンター10席とソファ4席のこじんまりとした居心地のいいお店。
到着時にはもう、ほとんどの席が埋まっていました。

壁にはお客さんたちが書いた絵がたくさん。ハンドスピナーやルービックキューブ、知恵の輪、発達関連の参考書なんかも置いてあって、まるでオモチャ箱の中みたいに賑やかな空間でした。
きょろきょろと落ち着かないながらも、カルピスとチーズケーキを注文。

「今日女の子ばかりで、フォーク足りなくなっちゃったからケーキは後になるよ、ごめんね」

そう!!
いつもは男性が多いという金輝さん。
一気に注文がきてキャパオーバーになったとのこと。

「桜餅おいしい」「ケーキおいしい」と甘味を堪能する女子ズに、マスターさんもたじたじ。

「ところで、今日マスターはずっといるの? ”女子”会なのに?」
「ええと、ボクは空気だと思ってください……」
のやりとりは腹抱えて笑いました。

ちなみに、イベント発起人の方が10分遅刻してきて、私の遅刻は結果的にセーフでした。こんなところまで完璧。全員発達障害という安心感が半端なかったです。
途中参加の方も多く、最終的には20人ほどいたのかな?
でも、みんな自然に席替えしたり、話の合う人同士でなんとなく喋ったり、とても楽しい空間でした。

●自己紹介

ADHD、ASD、ADD、未診断、グレーゾーン、境界知能etc…
診断名はそれぞれ、悩みもそれぞれでしたが、みんな「どうやったらもっと楽に生きられるんだろう?」と考えているのは共通していました。

●発達の匂い

なんかね、全体的に「同類」の匂いがしました。
全員が同じタイプではないのですが……
「この人とこの人は同じ色だな」「この人は私と同じ匂いがする」ってのをビンビン感じた。

統計的に、発達障害は5%とも10%とも言われています。どのコミュニティに行っても「あ、この人は発達っぽい匂いがするな」という人はいるのですが……その濃度が、この空間、異様に、高い!
って、全員が発達障害の当事者だから当然なんですけどね。

●人間関係について

「学校も、仕事も、何もかもイヤになる」
「何をやっても続かない」
「普通にしてるつもりなのに、どこに行っても変な人扱いされる」
「人間関係めんどくさい」
「できるなら一人で生きていきたい」
「新しい場所に行ったら何とかなる気がして、定期的に人間関係リセットしてしまう」

「イヤになっちゃうけど、それでも誰かと繋がっていたい」

あっ、全部わかる。
みんな頷いてて、ほっとしました。

●自己肯定感の話

私はとにかく自己肯定感が低くて、何をやってもダメな自分が大嫌いでした。
どう頑張っても人を不快にさせてしまうことに絶望していた。
死にたい、という気持ちに取り憑かれて苦しみました。二次障害である双極性障害(躁うつ病)です。

「発達障害ってみんなこうなんだ」と思い込んでいるところもあったんですが……

今回の発達女子会でちょっと視点が変わりました。

「自己肯定感? 私は高いよ!」という方がいて、びっくりしたんです。
「え、なんで来たの?」って言っちゃいました。
(↑今思えばすごい無神経発言ですね!さすがハッタツの民!そういうとこやぞ!思ったことをオブラートに包まずにそのまま口に出すから人を傷つけるんやで!!)

「私は自分の能力、自分ができることに誇りを持っている。失敗しても忘れるし、自分を責めたりしない。悪く言えば反省しないということだけど……。ただ周りをイライラさせてしまうのが困る」

な、なるほど~~!?
自分を責めて鬱になるのとは違うパターンの苦しみもあるのか~!
と、正直目からウロコでした。

同じ原因でも、しんどさは人それぞれ。

→自己肯定感が高い人は、周囲を困らせても「え、何が?」とどこ吹く風。
でも、イヤな顔されたり、陰口を叩かれたり、いじめられたりする。

→自己肯定感が低い人は、「自分なんてダメだ……」と鬱になる。
仕事をやめたり、引きこもったりして、社会に出られなくなって苦しむ。

「空気を読めない物言いは、電車の中でうっかり人の足を踏んじゃうみたいなもの。しょうがない」

「でも、発達障害なんでー、悪気はないんでしょうがないんですー、って訳にはいかない。それって言い訳だから」

だよねー、って思いました。
いくら無意識だとしても、人に迷惑をかけたくてかけてるわけじゃないんだ。

自分を責めて悩むのは何も生まないけれど、その傾向を自覚して変えていきたい。

「でも、どうやって?」

それに対して、まだ答えはありませんでした。
みんなそれができたら苦労しないんだ。

うーん、どうしたら生きやすくなるのかなー。

●発達障害にはオタクが多い?

私物にさりげなく紛れ込んだファンアイテムから、同じ趣味の人を見つけてしまう参加者たち。
「○○のファンなの?」「私も**好き!」とオタクトークが弾む弾む。

「こないだ九州行ってきたんですよ。聖地巡礼で」
「え、九州のどこですか」
「佐賀です。唐津」
「……長谷津?」
「正解!」
「あれ劇場版どうなったんですか」
「続報ないんですよねぇ」

※わかる人だけが分かるトークです。

私自身が結構濃いめのオタクで、中のいいオタク友達にも「発達の匂い」がする子が多いなー、と思っていたんで、ずっと気になってたんです。
オタクに発達障害が多いのか、発達障害だからオタクになるのか。

「私はオタクだよ!って人手を上げてください!」と声をかけてみたところ――
8割ぐらいの人が手を挙げてくれました。

実はでこ女のDiscordにも、「でこ女ギャラリー」のチャンネルを作って!という要望がありました。
芸術系に強い人が、けっこう、多い!!
金輝さんも「アートカフェバー」と言うだけあって、壁にはたくさんの絵、絵、絵。

ピカソはADHDで、ゴッホはアスペルガー、という説もあるようですが、発達障害とオタク属性の相関関係……ぶっちゃけ、あると思ってます。

発達障害ゆえに、一つのことに夢中になると周りが見えなくなり、その道を極めていき、結果としてオタクになってしまうのではないか。
発達障害ゆえに苦悩しやすく、それを創造性として昇華する傾向が強いのではないか。

芸術家は「変わり者が多い」なんて言いますが、もしかしたらその「変わり者」とは……発達障害ゆえの偏屈さ、なのではないか……

ちなみに私はネットの適職診断を受けると、90%ぐらいの確率で「あなたに向いているのは芸術家です」と言われるタイプです。
芸術で食っていける人間なんて一握りだよっっ

●発達オフライン会の価値

困り方はそれぞれ違っているし、全員にとっての正解もないけれど……
「ああ、同じように悩んでる人もいるんだな」という『気持ちの共有』ができるのは当事者会ならでは、でした。

行ってよかった!!

それに、他にもたくさん当事者のコミュニティ&イベントがあることを知りました。

いずれも大阪近郊のイベントです。
日程の合う方はぜひ!

私はどちらの日も仕事でした……無念……。

 

 

そして!

でこ女の大阪オフライン会は5/18です。

チケットは残り僅からしいので、お申込みはお早めにー。
私ももちろん、行きますよ!

お申込みはこくちーずから↓↓

https://www.kokuchpro.com/group/dekobokomtg/

7月には福岡でも開催予定とのこと。
いつもながら、ちひろさんのフットワークの軽さがすごい。
九州の方、ぜひぜひ。

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