皆さん、こんにちは!

この度、高槻を本拠地とする”発達ママの会”が発足し、今回記念すべき第一回のイベントが開催されました。
発達ママ会は発達の特性を持つママのための会で、Decojoでサブファシリテーターを務めてくれているはっしーちゃんとくるみちゃんがこの会を立ち上げてくれました。

私もこの発達ママ会のお手伝いとして今回参加させていただきました♪
めっちゃ良い会です!マジで!
今回はその様子をレポートしますね。


発達ママ会とは?

発達ママ会はその名の通り発達の特性を持つママのための会です。
発達のお子様を持つ親の会は数あれど、発達を持つママのための会はかなり珍しいコンセプトですよね。
「自分でも出来ない事を子どもに教えるのは大変」
「大人と言うより子どもと同じ目線で遊んでしまう」といった発達ママだからこその悩みを共有できる貴重な会です。
もちろん、自分が発達でなくても子どもが発達というママも参加できますし、子どもはまだいないけど、いつかは子どもが欲しいと言うママ候補や、子育て一旦落ち着いた先輩ママも参加できるオープンな会です。

会を立ち上げたはっしーちゃんはADHD・くるみちゃんはASDの特性を持つ当事者です。
発達を持ちながらの子育ては悩む事も多く、だからと言って周囲のママ共に「自分が発達だから育児が大変!どうしたらいい?」なんて相談が出来る訳も無く…『同じ様な気持ちを抱えるママ同士で語り合える場が欲しい』と思って会を立ち上げたそうです。(素敵!)
二人の凸凹が良い感じの相乗効果を生み、会に参加してみて「すごくバランスの取れた会だな」と私は思いました。
ADHDとASDだと悩みの内容にもばらつきが出たりしますが、二人がいると大概カバーされているので、共感しやすく居心地がいいのです。

どんな雰囲気なの?

雰囲気は本当にアットホームです!
今回の会場はJR高槻駅の近くで、小さい体育館みたいな多目的ホールで行われました。(次回以降の会場は異なる可能性があります)
今回は運営含めて10名程度の大人と8人くらいのキッズが参加しました。
会場が広いのでキッズは奥のスペースで自由に遊び、スタッフが面倒をみるのでママにはお喋りに集中してもらえる環境を作っています。(時折キッズがママの元に戻るので、完全に預けてるという状況ではありませんが、少しでもお話ししてもらえるよう、スタッフは一生懸命キッズの面倒をみます)
運営のはっしーちゃんとくるみちゃんの心遣いで、参加者にはお茶とちょっとしたお菓子も提供され、リラックスしてママ達がお話し出来る環境を整えてくれています。
何と言っても参加費が500円と激安です!
はっしーちゃんが「ママの中には月々自由に使えるお金が全然無い人もいます。そんなママにも参加出来るよう、参加費は極限まで抑えたいんです。」と私に教えてくれました。
考えてみると家計を任されているママって結構多いと思うんです。その中で、やっぱりお金は家族優先、自分は一番最後…とするママが多いのも事実。自分の服なんか数年買ってないという方だっているくらいなので、そんな頑張り屋のママさんが参加出来るような配慮をしてくれてるって嬉しいですね。
ちなみにDecojoは全国展開を目指しているので参加費は他の当事者会と比べて高いです。都市部だけではなく、地方でも開催出来るような組織にしたいと思っており、参加費は地方遠征費やコミュニティ拡大の資金に使っています。参加費が高いのは賛否あるとは思っていますが、無料で開放しているサービスも多々あるので、お金がない人も、地方に住んでる人も、当事者会に参加する勇気のない人も情報を得られるようにしたいというのがDecojoのコンセプトです。(ここで唐突に挟むDecojoの宣伝!笑)

話を戻しますが、ママの会はとにかくママを大事にしてくれているって感じます。
それはやっぱり現役のママが運営しているからでしょう。
二人が口を揃えて言うのは「自分は全然完璧なママじゃない。」という事。
巷にはママ向けの”教育とはなにか”を語ってくれる書籍・講演会・研修が溢れています。
当然、教えて貰うのだから、それなりの教育のスペシャリストがきます。
そういうインプットも大事だと思いますが、私はアウトプットも大事だと思うのです。
率直に自分が今どういう状況で、何に悩み、どんな風に行動しているのか…たとえ下手であっても言葉にして誰かに伝えるって凄く大事です。自分の中にあるわだかまりが落ちるし、話す事で勝手に状況を整理できる事だってあります。
でもアウトプットする時に、立派な先生に語るのってハードル高くないですか?(私はハードル高いです笑)
スペシャリストである必要はない、むしろ同じ目線でわかり合ってくれる方が変に気取らず話しやすいものです。
何よりスペシャリストや凄い先生から話を聞かなくても、学ぶ事って結構多いです。
凄い人の話はその人が凄かったから出来た話というのも多々ありますが、我々一般人同士の話は何より”リアル”です。
「あ、同じ様な失敗した事あるな」「あ、そんな工夫してるのか!それなら出来そう」「面白い考え方してるな」
本当にいろんな気づきがあります。
ここではお互いが”先生”のような空間です。(それはDecojoも共通してますが)
私もママではありませんが、今回参加して色んな事を学ばせていただきました。

どんな話をするの?

会で出る話題は非常に多岐に渡っています。
キッズの話はもちろん、多いのが『自分自身がどう親に育てられたか』という話題です。
親は一番身近な”子育て例”です。
自分の親が自分にどう接していたか、それを子育てをする時に思い出す方が多いみたいです。
発達を持つママが参加者の大多数ですので、そんなママたちを育てた親御さんって本当に色んなケースがあります。
詳細はここでは記載しませんが、当然ながら自分の親との関係がいい人もいれば悪い人もいます。
しかし、共通している事があります。
それは参加したママたちは”子どものため(そしてもちろん自分のため)にママの会に参加してくれた”という事です。
自分の親との関係が良くなかった人も、良かった人も、その後ママになって真剣に子育てに向き合っている。
プロセスはどうであれ、今の結果をみれば皆さん本当に凄い!と私は心から思います。
正直、虐待されたから自分の子どもにも虐待をするという親だっているし、愛されて育ったからといって自分の子どもにも愛をあげれる親が全員かというとそんなわけでもありません。
参加者の皆さんはそれぞれ色んな人生を経験されていますが、一生懸命子育てに向き合っている姿勢は共通していて、この会に参加してくれたママたちのエネルギーの高さを感じました。
少し話がそれましたが…

会の話題はもちろん皆さんが気になる療育の話も出ますし、「ダメと思ってもついつい怒りすぎちゃう」といったあるあるの悩みをみんなどうしているかなんて話もでました。
ちなみに私は子どもがいないので、遥か昔の記憶を掘り起こし、『子ども時代、大人にして欲しかったこと』みたいな内容を結構話しました。
アラサーの私が子どもの立場ってのも普通じゃ受け入れられないと思うのですが、ママ会の参加者は私の話もすごく真剣に聞いてくれて、話した私もなんだかすごくスッキリしました。

本当にあっという間の二時間で、終わってからも会場を去るのがなんだか名残惜しい雰囲気…
参加者の皆さんんがはっしーちゃんとくるみちゃんに「良い会でした!」「また是非やって下さい」と嬉しい感想を伝えている姿をみて、私もかなりハッピーになりました。
こういう会をつくってくれた二人にも感謝ですし、参加して下さったママたちにも感謝がつきません。
会場はハッピーなオーラにつつまれ、参加者の顔つきは参加前よりなんだか浄化されたと言うかデトックスされたようなスッキリした表情になっていました。(もちろん私も)

ちひろの感想

今回、私はシッター役兼ファシリテーター役で参加したのですが…
全然できませんでした!笑
まず、シッター役ですが、キッズに言う事聞いてもらうって凄い大変な事だと実感しました。
静かにして欲しい、落ち着いて欲しい、危ない事はしないで欲しい…大人としての要望は沢山あるのですが、これを子どもにどう伝えるか、それが私には難しく感じました。
当然、面倒もみきれず…ママ達にお喋り集中して欲しいと言う私の思い通りにはいかず、参加者のママたちに沢山助けてもらいました。
そんな中、一番助けてくれたのはやっぱりキッズたちです。
キッズたちは本当に賢くて、私が困ってるのを何故か察知します。
浮いている私を何とかしようと思ってくれたのか、遊びに誘ってくれたり、遊び方をレクチャーしてくれたり…どんなに歳が離れていても私を仲間に入れてくれるキッズ達の姿勢に感動しました。
遊んであげたというより、私がキッズに遊んでもらったという表現の方がよっぽど正しいでしょう。

子どもとの接し方もキッズに教えて貰いました。
「どうやったら子どもに言う事聞いてもらえるの?」と私がキッズに質問したところ、
「無理矢理だとダメ。絶対に逃げるから。『〜〜してもいい?』って聞いてあげる事!相手の希望を聞いてあげるのが大事なのよ」と、教えてくれたのは一番年長のキッズです。
彼女は年下のキッズたちの面倒をかなりみてくれて、私よりもシッター役をしっかり務めてくれました。(お願いした訳でもなく、自主的にやってくれたのがまた凄い!)
思えば、彼女の言ってる事って至極真っ当で、子どもだけでなく大人にも通用する事です。
私が受けたコミュニケーションの講習でも、「一方的にお願いしても角が立ちます。語尾は疑問系にする事で相手も受け入れやすくなるのです。これを”質問話法”といいます」という事で学びました。
”質問話法”とかそんな名前はどうでも良くて、子どもの方が本質・大事な事を自然とわかっているな〜と彼女の話を聞いて思ったのです。
もしかして私も小さい頃はわかってたかもしれない。
けど大人になるにつれて何故か忘れてしまいました。
大人になればなるほど、新しい知識を詰め込めば詰め込む程賢くなるわけではなく、むしろアホになってる事すらあるんだなぁ・・・と思う今日この頃です。
余談ですが、私は小学校の頃、学校の先生になりたいと思っていました。
人は必ず死にますが、死なないものがあるとするとそれは教育だと思ったからです。
自分が死しても残り、自分の生徒が偉大な存在となって世界を創っていくかもしれないと思うと、こんなに夢のある職業は他にないのではないかと思っています。
その気持ちは今も変わりません。
ただ、学校の先生でなくても教育に携わる事は出来ると今は思っており、私もいつかは教育の仕事に就けたらな…と密かな夢を抱いています。すみません、完全に余談です。

そしてファシリテーターの仕事も全然やっていませんでした。笑
キッズと遊び疲れ、毎日これをやっているキッズの体力もママの体力も半端ないな、と実感しました。
(翌日筋肉痛になりました笑)
そんな感じだったので、おもてなし全然出来ず、ファシリテーターとうよりも参加者側という感じでしたが、ママたちが本当によく話してくれて、話しやすい空気をつくってくれたのはまぎれも無く参加者のママさんたちでした。本当に感謝です。

最後に改めてこのママ会を立ち上げてくれた二人に感謝を述べたいと思います。
私Decojoを立ち上げてからずっと思っているのは「Decojoを通して少しでも前向きになって欲しい、そして一歩踏み出してくれれば良いな」という事です。
一歩というのは人によって全然違うと思います。転職するとか会を立ち上げるというものはもちろん大きい一歩ですが、例えば辛かった仕事をちょっと休んでみるとか、少し外に出てみるとか、挨拶してみるなんていう些細なものまで沢山あると思っています。
その人サイズの一歩を踏み出すために、Decojoを踏み台に使って欲しいと思っています。
発達ママ会もDecojoをどんどん踏み台にして成長して欲しいです。
究極、Decojoより大きい組織になって欲しいとすら思っています。
情けは人のためならずというか、Decojoを踏み台にしてもらって将来Decojoに還元…とは思っていませんが、こういう支援の輪が広まれば、世に元気な人が増えて、日本の国の経済成長に繋がったり、納税者が増えたり…間接的にメリットが返ってくると思っています。(すごく間接的ですが笑)
もちろん、いつでもDecojoは踏み台として、皆さんが安心して帰ってこれる場所として続けていけたらいいなと思っています。
はっしーちゃん、くるみちゃん、これからも頑張って!

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