この度、翔泳社様から「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の女性が上手に生きるための本」を出版させていただく事になりました!

9月8日発売予定です!
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今日のブログでは出版に至までの裏話を紹介したいと思います。
普通、本の内容紹介しろよ!と思うかもしれませんが、先に裏話の方が書き上がったのでこっちからアップロードします。笑


憧れの”ちょっとしたこと”シリーズからお声が!

まず皆さん、「ちょっとしたことでうまくいく」シリーズはご存知ですか?
今回出版させていただく本はかの有名な「ちょっとしたことでうまくいく」シリーズの女性編です。
女性編以外にも生活編、仕事編、仕事の人間関係編、お金との付き合い方編、と4シリーズ出てるんですね。
これがどれも名著で、「うわぁ!めっちゃあるある!」な悩みを“ちょっとした”ライフハックで解決してくれる、アイディアに満ち溢れた本です。
しかもイラストや図表なんかが豊富に入っているので、私みたいな活字嫌いでも読めてしまいます!
最初からぶっ通して読むもよし、目次で「これ気になる!」を探して辞典のように使うもよし、イラストで気になった記事を読むもよし!とにかく楽しめる本なんです。
執筆の話が来る前から、私にとっては“バイブル”みたいな本だったので、翔泳社さんからお話しが来た時は、本当にびっくりしました。
偉大な諸先輩方が繋いできたこの“ちょっとしたこと”シリーズを私が穢してしまわないか、という不安がありましたが、それ以上に「楽しみ!」という感情がかなり上回り、即答で「書きます!!書かせてください!!」の返事をしました。
これが遡る事、約2年前、2019年秋ごろの話です。
あの頃は「新型コロナ」なんて言葉も無かったんじゃないかな、と思うとめちゃくちゃ昔の事のように感じますね。笑

何故私に執筆の話が来たのか

執筆が決まったことが嬉しかったので、東京にある翔泳社さんまでご挨拶に伺う事にしました。
東京に在住のみさこさんに同行してもらい、ドキドキしながら四谷三丁目にある翔泳社さんへ!
オフィスの壁にはこれまで翔泳社さんから出版された本が綺麗に並べてあり、感動しました!
担当の長谷川さんはいかにも優しそう&穏やかな方で、周りからマイナスイオンが出てるのでは?!と思う程の癒しオーラの持ち主でした。
「ちょっとしたことシリーズ、いつも読んでます!!めっちゃいい本ですよね!!!」と開口一番、私が食い気味にウザ絡みしたにも関わらず、
長谷川さんは「そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます^^」とにこやかな対応。
一通り雑談?した後で、皆さんも気になっているであろう事を私は長谷川さんに聞きました。
「どうして私に声かけて下さったんですか?」と。
そもそもでこ女の活動は2017年で歴史も浅く、確かにメディアへの露出はちょくちょくあったものの、Twitterのフォロワーも数百人、“インフルエンサー”では絶対に無い私に何故お声がかかったのか?
長谷川さんはちょっと考えた後、こう仰いました。
「う~ん、忘れちゃいました。多分Web記事かなんかで見たんだと思います」と。
めっちゃ好きです!こういうノリ!「長谷川さんに付いて行こう!」この時、私は誓いました。
理由なく選ばれたなんて、なんか運命的ですよね。なんて私は運が良いんだ…。
顔も頭もスタイルも、あらゆるステータスが低い私ですが、運だけは良いのです。むしろ運しかない。
出版というチャンスを引き当てた事もそうですが、長谷川さんという素晴らしい編集さんに出会えたのは、本当に運が良かったなと思います。

素人過ぎて執筆を舐めていたあの頃

そして話は具体的なスケジュールの話に。
「締切とかっていつになるんですかね?」と私が聞くと、長谷川さんは
「むしろいつぐらいまでに出来ますか?」と。
う~~ん、この頃既に目次案は仕上がっており、6章立てというのは決まっていました。
「そうですね。1か月に2章書き上げるとして3カ月とか?と私が回答すると、横からみさこさんが口を挟みます。
「3か月とか絶対無理!もっとみといた方がいいぞ…」と。(みさこさんGJ)
正直、この頃の私は執筆を舐めていました。本を書いたことが無いからこんな事をのたまったんだな、と今になるとよくわかります。(黒歴史)
「じゃあ半年で書いて、その後3カ月くらいかけて修正して、9カ月くらいじゃないですかね?」というのが当時の私は見立てました。
その後は皆さんご存知の通り、出版するまで約2年かかりました。最初三か月とか言ってこれです。ダサすぎますよね。
たまにブログを書いたり、メルマガを書いたりと、ちょくちょく“書く”という活動をしていた私は、完全に自分の実力を見誤りました。
1日2万字は書けるし、本気になれば一瞬で書ける!そう思ってたんです。(マジで恥ずかしい…)
こんな事言わなくても皆さんならわかると思うのですが、ブログと本は違います。
私の下らなすぎるブログが何万字書けようが、本の原稿が早く書けるとは限りません。
今回の本は「女性当事者の声を集める!」というのもコンセプトの一つ、私の独りよがりな文章を書くわけにはいきません。
本当、本というものの偉大さ、すごさ、大変さ、何もかも甘くみていました。

苦労した執筆活動

執筆活動は順調とは言い難い日々が続きました。原因を一言で理由を言うなら、私の力不足です。
書いては消し、書いては消し、を繰り返す日々…
「なんとか書けたぞ!!」と思っても、長谷川さんからのコメントで自分の未熟さに気づく日々…
『ADHDの視点に寄りすぎていませんか?』
『原因が被っています』
『感覚ではなく、医学的根拠はないのでしょうか?』等々
その度に、何度も皆さんのアンケートを読み直し、人によってはインタビューもさせてもらい、参考文献を漁り、考察ノートを何冊も作りました。
でこ女の皆さんに協力いただいたアンケートの回答は300件を超え、文字にすると7万字を超えるボリューム。
これだけアンケートに協力して下さる方がいる、でこ女って本当にすごいと思います。
「誰かの役になるなら」と快くアンケートに協力して下さった皆様の気持ちを踏みにじるわけにはいきません。
そう思っていても進まない筆…理想の文章が書けない…書きたい事は沢山あるのにまとめる事が出来ない…
余りに執筆が進まず、「出版の話が無くなった」という夢を何度もみました。
自分は何てメンタルが弱いんだ、しかも思っていたよりも文才が無いし、更に努力不足…救いようがねぇ…
コロナで外出もしなくなり、部屋に引きこもっては「執筆どうしよう」が常に頭の片隅にありました。
たまに友人からSNSで「そう言えば執筆ってどうなったん?」と聞かれる度に、心がえぐれる思いでした。
「もう私には書き終える事も出来ないし、皆の期待を裏切って、クズとして生きていくしかないんだ…」という、今から思うと『どうかしてるぜ』というメンタルになっていました。
思えば、私の人生は常に“逃げ”ばかりで、“長期プロジェクト”をやり遂げたことは一度も無いんです。
受験だって結局最後まで勉強せずに運で受かったし、就職してからの仕事だってエンジニア時代はレポートを書き終える事が出来ず炎上していました。
こういう黒歴史が頭の中をぐるぐるしだすともうやばいです。
普段、私は「ポジティブだね」とか「楽観的だね」と言われる事が多いのですが、違うんです。私はめちゃくちゃネガティブです。
『陰極まれれば陽となる』理論でポジティブに見えるかもしれませんが、根はかなり暗いです。
「まあいいっか!」とあっけらかんと言えるのも、自分に全然期待していないからだし
「なんとかなる」って言うのも、なんとかならなかった時の自分を受け入れられない弱さからだし…
とにかく根暗です。別に暗い=駄目とは思っていないので、これで良いとは思うのですが、普段は陰を極めて陽転しているのがこの期間は完全にただの”陰”でした。
抜毛する、貧乏ゆすりする、悪夢にうなされて夜中大声出す、シンプルに暗い、「もうこれどうすんねん!」という感じでした。
そんな“ザ・不快人間”と化していた私を救ってくれたのはでこ女と長谷川さんでした

やっぱり人が助けてくれる

危機の脱出方法って人によりけりだと思いますが、私は“人との関わり”がいつも蜘蛛の糸になってくれている気がします。
何度も言う通り、私は根暗なので本来人と関わるとか極力避けたいと思っています。
でも、人と関わる事がいつも私の突破口になってくれる事を考えると、苦手な事に向き合うのが今回の人生のテーマなのかもな、なんて思います。
今回も助けになったのは、まずでこ女のオンラインの活動です。
元々やっていたオンラインの活動をコロナ禍でも継続して行ってきました。
オンライン当事者会というにはあまりにも私とみさこさんとほなみさんが一方的に話すイベントなので、“ラジオ”というワードを加えた超独特の会です。
YouTubeライブとかツイキャスとか今やっているスタエフもそうですが、そういった配信サービスとはまたちょっと違うのがこのラジオ当事者会。
実際に喋っているのは3人だけなのですが、どんどん来るチャットや事前のお悩み投稿など、参加して下さっている皆さんも友達と話している感覚で関われるのがこのラジオ当事者会です。チャットから突っ込んでもらったり、感想をもらったり、そんな繋がりがどれほど私を救ってくれたか…。
でこ女の皆さんには感謝してもしきれないです!いつもありがとうございます。
そして何より聞いたのは、長谷川さんの鶴の一声。「そろそろ締切を決めたいのですが、いつできますか?」
長谷川さんは最後まで私に締切を決めさせてくれました。こんな私に!すげーよホント。
普通上司からは「いつまでにやれやゴラァ!!」って指定されますよね。
それなのにこっちに締切を決めさせるなんて、長谷川さんの懐の広さに感動しました。
「自分で決めた締切なんだ、長谷川さんと約束したんだ」これがケツに火をつけたわけですね。
こういう感じで人を信頼して育てていく社風が翔泳社さんにあるのかな?だとすれば翔泳社さんってめちゃくちゃ良い会社なんじゃないのかな?ってすごく感じる今日この頃の私です。
育てると言えば長谷川さんのコメント力もすごくて、いつも長谷川さんのコメントには「Exactly(まさにその通り)」という感想しか抱きませんでした。
ここでは書けない程、初期の原稿はそれはそれは酷く…(詳細は9/3の予約特典イベントで言います)
そんなダメダメだった私の原稿を、最小の文字数で的確にどう直すべきか指摘してくれる、コメント力が神なんです。
「編集者ってすげぇ」私はこう思いました。(表現がバカ)
そんな長谷川さんのお力添えもあり、原稿はいよいよ最終段階へ

諸葛亮ですか?!超強力な助っ人、多田さんの登場

長谷川さん曰く「ここからは女性の視点があった方が良いので」という事で、編集担当に多田さんという女性の方が加わりました。
この多田さん、ただ者じゃないんです。(寒くてすみません。多田さんが滑ったんじゃなくて、私が滑ったんです)
長谷川さんが考えさせる“孔子タイプ”のコメントなら、多田さんは複数の選択肢を用意してくれる超有能軍師“孔明タイプ”のコメントです。
かの有名な諸葛亮孔明も、君主作戦を進言する際は必ず複数の提案を行い、どの作戦を選択するかは君主に委ねたと言います。
上策・中策・下策に分けて、それぞれのリスク・そして得られる対価を説明し、最後の選択だけを主君に委ねる…孔明有能だなぁ!(三国志、全然詳しく無いので嘘だったらゴメンナサイ)
多田さんはまさに孔明タイプ!
「ここ○○するか、××できないでしょうか?」
「このページにAかBかCを入れませんか?」てな感じに、いつも複数の提案をしてくれます。
しかもそのどれも良い案!
文章の繋がりはもちろん、ページ全体、書籍全体を見ながら「何が出来るのか?」「何が求められているのか?」を判断し、更に案を複数個出す…「多田さんの見えてる世界、広すぎ!!」と思わずにはいられませんでした。
多田さんが孔明なら、私は劉備か?と言われると当然そんな事はなく、その辺の村人Aです。
なので多田さんの素晴らしい提案に対して、ここまでアシストいただいているのに最後のゴールを枠外に飛ばす感じでして…「うーん、AかBで悩んでて〜原稿はこんな感じなんですが、ページのバランスとかそういうの的にどっちのが良いですかねぇ?」なんて質問に質問(しかも内容がバカ)で返す無能っぷりです。
そんな私を見捨てず、超丁寧にサポートいただきました。
メールもほぼ即レスだし、忙しいだろうに、多田さんどうなってんの?!と思うばかり…マジすげぇ(表現がバカ)
多田さんのおかげで相当本の中身が洗練されました。
多田さんとはコロナ禍で一度もお会い出来ていないのですが、コロナが落ち着いたら直接お礼に伺わせていただきたいと心から思っています!(多田さんが嫌かもですが…)

本は著者の力じゃない

今回、出版という幸せすぎる機会をいただき、学んだ事があります。
本は著者の力じゃないって事です。
もちろん、著者の力ほぼ100%みたいな時もあると思うので、正確には
本は著者の力だけじゃないになると思いますが…
私の例をとってみると、私の力ってほぼ無いです。
出版の機会をいただけたのも、元々私に文才があったわけでもないし、美貌や一芸があって影響力のある人物だったわけでもありません。でこ女の活動に皆さんが来てくださったおかげで、でこ女の認知が広まり、チャンスを頂くことが出来ました。
本の中身も普段当事者会に来てくださる皆さんの声、アンケートに回答して下さった皆さんの声から出来ています。
文章力もてんで無いので、長谷川さんと多田さんからの丁寧な指導とアドバイスでかなーーーり改善しました。
更にイラストレーターの高村あゆみさんが絵を入れてくれた事で格段に分かり易さが増しています。
そして書店やAmazonへの流通は出版社の方が行ってくれています。
本当、皆さんのおかげでしない、そんな本です。
だからこそ私はこの本が大好きです!自信を持ってオススメします!
ここには書ききれないとのですが、最後にみさこさんやほなみさんの協力についても少し触れたいと思います。
本当に二人とも凄かった…。
何度みさこさんに泣きついたことか…みさこさんからのアドバイス無しに本は完成しなかったと思います。
ほなみさんには読者特典を作ってもらうのに多大な協力をいただきました。
普段友人としてしか関わってない2人なので、こうして出版というプロジェクトを通して関わると、「え!2人ともこんな凄い人だったの?!」とビビってばかりでした。普段一緒にバカやってるのに、その実、こんなにスゲェ奴だったなんて、半分裏切られた気持ちです。
でもありがとう。心から尊敬します。

出版がゴールでは無い

そんな訳で、私が挙げた成果はまだまだな訳です。
正直、胸張って頑張った!と言えるくらい、執筆は頑張りました。私にしては珍しい程の頑張りです。でも、他の皆さんのお力も凄すぎて、頑張り不足が否めません。
という事で、私はここから(も)頑張ろうと思います!
予約特典イベントもその一つ!
そして、今後は購入して下さった方向けのイベントがあってもオモロいかな?なんて思っています。
本を手に取ってくださる方が1人でも増えるように、読んでくださった方がでこ女に興味を持ってくれた時に失望させないように、今後も活動頑張ります!
そういう訳で、これからもどうぞDecojo(でこ女)をよろしくお願いします!

今改めて今日のブログを読み返したのですが、なんだこれ、本の内容マジでほぼ触れてないですね。
「本の宣伝するぞ!」と思って書き始めたのに、本の宣伝じゃなくて私がノイローゼになっていた話ばかり。笑
明日以降、次こそは本の宣伝をします!!お楽しみに♪

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