皆さん、超ご無沙汰しております!
今日は皆さんに大事なお知らせがあります。
なんと2冊目の書籍「ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に子育てするための本(0〜3歳児編)」が7月10日に発売されることになりました!

出版に際し、見どころをブログにまとめましたので、是非ご覧ください♪

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発達障害の“親”にフォーカスした稀有な本

このブログをお読みくださり、ありがとうございます。『ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に子育てするための本(0〜3歳児編)の著者、沢口千寛です。

私は2017年から発達障害を持つ女性のためのコミュニティDecojoを運営しており、当事者会と呼ばれる、実際に当事者が集まってお互いの悩みを共有しあうというイベントを、これまでオンライン・オフライン問わず100回以上開催して参りました。

この当事者会で必ずと言っていいほど出る話題は「育児」についてです。話を聞いてみると、「育児書に書いてあることのハードルが高く、参考にならなかった」「育児書に書いてあることが全然できずに自分を責めた」「発達障害だということから妊娠を躊躇している」「他の親は困っていないことで躓いており、誰にも相談できない」「産後鬱になった」等、出産・育児に関して当事者が悩みを抱えていることがわかりました。それにも関わらず、「発達障害を持つ子どもの育児本」はあるのに、「発達障害を持つ親のための育児本」は殆どないことに気づきました。これが本書執筆のきっかけです。

 

発達障害ならではの生々しい悩み

もちろん、育児は発達障害の有無に関係なく、大変です。それでも発達障害があるからこその悩みというのも存在します。例えば、感覚過敏があり、「子どもとのハグや接触が苦手」という人や、聴覚過敏故に「子どもの泣き声を聞くだけで頭痛が止まらない」という人も。ADHDで計画的に行動ができず、「10時の登園にいつも間に合わない」と言っていた方もいらっしゃいました。かなり生々しい悩みですが、「ハグが苦手」なんて周囲に相談しようものなら、「母親失格」と言われかねませんし、「登園に間に合わない」なんて言えば「あなたの努力不足」と言われてしまう可能性があります。故に、誰にも相談できない、一人で抱え込んでいる、という人も少なくありません。

 

500件を超える意見を元に制作

そんな当事者の生々しいほど生の声、を取り入れることを一番重視して本書を執筆しました。執筆に際し1,500名を超えるDecojo会員の皆様に協力いただき、大規模アンケートを実施。500件以上、数万字にのぼる皆様のメッセージを元に「事例」を作り上げました。更に期間中も当事者会を何回も開催し、特に「発達ママの会」と称して発達障害の当事者母親を集めた会をなん度も開催し、生の声を拾い上げました。そして個人的なインタビューにも応じてもらい、当事者が育児で何を困っているのか?どう工夫をしているのか?を余すところなく本書に取り入れました。

 

書籍の構成

本書は皆さんからのアンケート結果の中でも特に悩みの多かったものを7つの章に分けて構成しました。

第1章:妊娠への不安・妊娠中の不安を解消したい

妊娠に全く不安がなかったという人はほとんどいません。発達障害の人にとっては薬や障害の遺伝も不安の種になりがち。病院選びのコツや職場への告知のやり方まで、妊娠中に起こりがちな不安について一挙解説しています。

 

第2章:赤ちゃんのお世話

無事に生まれてくれてホッとできるのは一瞬。その後はひと時も目を離せない赤ちゃんの世話があります。赤ちゃんってどうやって世話をしていいかわからない、すぐに怪我させそうで不安、育児が苦痛!そんな悩みを解消してくれる章です。一人で抱え込まないで、人や行政に頼る具体的な方法も記載しています。

 

第3章:しつけと自分の生活習慣

発達障害の人は真面目な人が多く、育児本を読んでは全然できていない自分に凹む、という人がいます。まずはスモールステップで、自分たちのペースでやれるところから始められる小さな工夫を詰め込みました。育児で手一杯で疎かになりがちな家事との両立についても記載しています。

 

第4章:セルフケア

子どもを最優先にしがちですが、自分自身のケアだって一番大事です。自分が倒れてしまっては、子どもや家族も大変。育児の一環、仕事の一環だと思って自分を労わりましょう。ここでは、心と身体を元気にする、自分ですぐに取り組めるセルフケアテクニックを紹介しています。

 

第5章:お金

発達民に多い「お金が苦手」という悩みを解決するための章です。出産・育児には綺麗事抜きにお金がかかります。でも、今使っているお金をちゃんと「見える化」して、使い方を整理すれば大丈夫!この章ではお金との向き合い方を超初心者向けに解説しています。

 

第6章:仕事

出産前は「残業上等!」という人も、子どもが生まれると同じ働き方は難しくなってしまいます。限られた時間の中でどう働くのか、仕事と向き合うための章です。仕事をするために人生があるのではなく、人生を豊にするために仕事がある、仕事と育児を両立して更にハッピーな人生を送れるアドバイスが載っています。

 

第7章:人間関係

出産後に変化しやすい人間関係、特にママ友やパートナーシップについて詳しく解説しています。育児で忙しいと不満も溜まり「なんでわかってくれないの?」状態になりがち。他人を変えるのではなく、自分が変わることで人間関係を豊かにしていく、そんな工夫が詰まった章です。

 

執筆者からのメッセージ

実は私には出産経験がありません。執筆のお話をいただいた時に、出産も育児も経験したことのない私に書けるのか?と不安に思ったことを覚えています。やはり出産や育児を実際に経験したことのある人でないとわからない部分もあるだろう、ということで同じくDecojo副代表の豆の時間に共著を依頼しました。ちょうど第一子を出産したという状況で、育児の一番大変な時期に本書の執筆をしてくれました。ただでさえ、寝る間も無い中で、子どもを一時保育に預け、その間に集中して執筆をしてくれました。本人がまさに育児中ということもあり、一番熱い想いがこもった原稿になったと思っています。

そして私自身は妊娠・出産経験が無いということを活かして本書を執筆しようと決めました。出産経験がないからこそ、「自分が出産するならこういう情報が欲しい」という観点で、執筆ができたことは非常に良かったと思っています。書籍の内容も出来るだけニュートラルな観点で決定しようと、皆様からの意見500件以上を熟読しましたが、実際には読むと皆様一人ひとりのドラマに、何度涙したかわからない程で、ニュートラルとは程遠く、大いに感情移入していた自分がいました。育児の大変さ、そして尊さをひしひしと感じ、私自身もまるで自分が出産・育児を経験したかのような体験ができ、妊娠が難しい私にとっては宝のような経験でした。

この書籍を読んだ人が一人でも「子どもを作ってみようかな」「育児が少し楽になった」「これでいいんだ」と思っていただければ、本書の目的は達成です。あなたは一人ではありません。誰かに頼ってもいい、休んでもいい、この書籍を手に取って読んでいる頑張り屋さんな自分を労いながら、肩の力を抜いて、お読みいただければ幸いです。

 

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