発達障害を持つ女性のためのコミュニティ
2019年04月15日
皆さん、居宅介護サービスをご存知ですか?
「介護ってあれですか?寝たきりや老人の方のお世話をする感じの…」
そう!それです。
実は、自治体によってはその”介護”の範囲が発達障害の方にも適用されています。
私自身、ゴミ屋敷に住んでいて、家の片付けには甚だ困っていたのですが、この居宅介護サービスでかなり改善されました!
「え!どゆこと?」って感じですよね。
詳細はレポートしますので、是非続きを読んで下さいませ。
皆さん、障害者手帳は貰いましたか?
手帳を貰った際にどんな福祉サービスが受けられるのか書いてある冊子を貰ったと思います。
私の住む自治体では、”自立支援事業”の一環として”居宅介護(ホームヘルプ)”サービスを提供してくれています。
どういうサービスかというと、例えば寝たきりの人であれば身の回りのお世話で身体を拭いたり、料理をして食べさせたり…皆さんがイメージする介護を提供してくれます。
じゃあ発達障害の人には?
例えば片付けのお手伝いだったり、掃除のお手伝い、料理のお手伝い等
私たちの出来ない家事のやり方を教えてくれて、自立を支援してくれます。
お金はかかります。
ですが、その負担は私の自治体だとなんと1割!
やっすぅ。
これでゴミ屋敷がかなり良くなるのだから、もう費用対効果はヤバいです。(語彙力無し)
時間は要しますが、簡単なステップで利用出来ます。
①自分の住んでいる自治体(役所)の福祉課的なところに障害者向け居宅介護サービスがあるか確認する
福祉課的なところが分からなければ、とりあえず役所に電話して、「障害者福祉の相談で電話しました。担当者いませんか?」と聞けば良いかと。
もちろん、手帳を貰った時についてくる”福祉のしおり”的な冊子を確認するのも良いと思います。
私の場合、手帳を取りに行くついでに聞きました!
手帳を持っていない方は、手帳の要否も確認しましょう!
※私の自治体は基本的に手帳必須ですが、病院にかかっていない場合は区役所に相談して下さいという記載がありました
②役所で申請書を書く
役所で「ヘルパーさんなどのサービスを利用したい」「居宅介護について興味あるのですが」という感じで相談すると、申請書をくれるので書きましょう。
役所に行くときは手帳を忘れずにね♪
③調査員※1さんが家に来るよ
障害支援区分(どれくらいの支援が必要かの区分け)を決めるために、調査員さんが家に来て様子をみつつ、聞き取り調査をしてきます。
この聞き取り調査、かなり質問内容多いです。
身体障害者の方も使うサービスなので、色んな質問があります。
「トイレは一人でできますか?」「調理はどれくらいやりますか?」等々
文章で答えるわけではなく、4択くらいから選んで答えていく感じだったかと
30分程度かかります。
ゴミ屋敷に住んでいた私に取ってはこれがなかなか苦痛でした。きったねー家を他人に見られる恥ずかしさ…笑
しかし、かっこつけるのはやめましょう。
質問にも正直に答えた方がいいです。
(※1:役所から派遣された人)
④サービス利用計画を作成
「え!計画を作成とか無理〜〜〜!」という方、安心して下さい。自分で作るか、作ってもらうかは選べます。
※しつこいですが私の自治体のケースです
私はもちろん、作ってもらいました。笑
私のゴミ屋敷を普通の家にするには週に何回何時間の支援が必要で、どういう援助(片付け、掃除等)が必要かを専門員※2さんが判断して作ってくれます。
ややこしいのですが、③の調査員とは別人で、サービス計画を作るためだけにそれ専門?みたいな感じの人が家に来ました。
その方に計画を作ってもらった感じです。役所へもその方が提出してくれました。
なんだろう。ヘルパーさんではなく、”相談員さん※2”というのが正しいんでしょうか。
ヘルパーさんが実際に来てからもたまに相談員さんは家に来て、様子を見てくれます。
(※2:特定相談支援事業者というヘルパー等を派遣する事業者と連携している人)
⑤受給者証が送られる
これであなたもサービス利用決定です!
⑥ヘルパーさんを紹介してもらえる
相談員さんがヘルパーさん(というか、ヘルパーさん派遣会社?)を紹介してくれます。
最初は相談員さん、ヘルパーさん、ヘルパーさんの会社のマネージャー的な人の三者が来て、いよいよ契約書にサインです。
この時には計画書ができていて、私の場合、週に2回1.5時間の援助(片付け、掃除)となっていました。
⑦サービス開始!
ここまで私の場合5ヶ月かかりました。笑
何故かと言うと、フルタイムで働く私にとって、平日の昼しか来れない調査員さんとの日程調整等で手間取ったのと、シンプルに旅行とか出張行ってて居なかったからです。笑
平日の昼が空いている人ならもっとスムーズにいくかも?
まあ、良かったですよね、とても。笑
半年以上前に引っ越してからずーっと開けていないパンドラの段ボールがかなりあったのですが、大分減りました。
何より、”自立支援”というだけあって、単純にヘルパーさんが片付けるのではなく、片付け方を教えてくれるのが大きいです。
私の家には収納が沢山あるのですが、ほぼ空で使っていませんでしたが、ヘルパーさんが「この引き出しのサイズには調味料をしまうと便利ですよ」と教えてくれるわけです。こりゃすごい。
もちろん、ヘルパーさん一人でゴリゴリに片付けてくれる日もあるのですが、極力私自身、せっかくのチャンスなので学びタイムにしています。
なので、私は実に8年ぶり?くらいに服をたたみました。笑
(あ、旅行行く時の荷造りでは畳んでたかな。笑)
私は一回1.5時間で300円です。
安い!安すぎる…
日本に生まれて良かったな、としみじみ思いますね。
9割が自治体負担と言う事で、もう感謝しか無いです。(と言う事でふるさと納税はしません笑)
自治体によって料金は違うみたいなんで確認して下さいね♪
ちなみに私の自治体だと
生活保護の方は無料。
年金受給者などの低所得者は月の上限9,300円(これ以上の金額にはならない)
私の様に働いている人の上限は37,200円とかでした。
1回300円で週に二回となると、絶対に上限金額には至りませんね。笑
でも上限額が決まっているのは安心です。
①こだわりはちゃんと伝えよう!
私は家事に関しては全くこだわりがありません。
この掃除器具使えとか、どこに配置しろとか、掃除の手順とか、もう本当に興味が無いんです。笑
なのであまり支障はきたしておりません。
でも、こだわりがある人は伝えましょうね。
じゃないとプライベート空間をガンガンにいじられますから、逆にストレスになっちゃう可能性があります。
私はこだわり無いのですが、夫はアスペ気質なので結構こだわりがあります。
だからヘルパーさんには夫のものは触らない様にというのは伝えてあります。笑
このサービス自体、障害者本人のためのサービスなので、家族は対象外です。
家族の部屋を片付けるのはルール違反なのだそうです。
②生きる力を奪われてはいけない笑
ヘルパーさんはとっても優秀です。黙っていると一人でサクサクっとやっちゃいます。
ヘルパーさんをお願いする目的として、単にしんどいから安価の家事代行としてしまうと、いつかヘルパーさんが居なくなった時にめちゃ苦労します。
制度もいつまであるかわかりません。
もちろん、鬱や体調不良という方も多いので、そのために呼ぶ人はヘルパーさんに全て丸投げでも良いかもしれません。
私の様に元気のある人は、”自立支援”の目的で呼ぶのがオススメです。
いつかヘルパーさん無しでも生きていけるよう、訓練する感じですね。
何か説教臭くなってしまいました。笑
当事者会でもよく話題にあがるトピックスのため、今回まとめてみました。
ご理解頂けましたでしょうか?
家がゴミ屋敷の人や、鬱など病気でなかなか自分で家事出来ない人、行政に助けを求めてはいかがでしょう?
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